今回は、昨年7月に「見えない心のSOSを発見する!特注くれよん教材をつくりたい」のプロジェクトを達成された、色彩心理カウンセラーの竹村英子さんが登場。ぺんてる様のご協力のもと、色彩心理診断に必要な12色にカスタマイズされた特注くれよん教材を制作されました。その後の教材の活用などについてインタビュー、さらにREADYFORメンバーが実際に「色彩心理診断」を体験!その模様をお伝えいたします。
――クラウドファンディングを実施し目標金額を達成されて、くれよん教材をつくられた後、どのように皆さんに活用されていますか?
竹村(以下敬称略):1つは、バスツアーの旅行会社で、一緒に旅行に行く講師を宿泊費・交通費無料で募集している、というアナウンスがありまして。学校や子育て関係の方、子どもたちに携わる公的機関の方々を集客して、体験をしていただきました。
あとは今、介護施設で高齢者向けヘルパーさんの研修の中で、語れない方とも色でコミュニケーションできる、心の状態を見るツールがあります、ということで教材を無償で提供させていただいています。
――対象としてはお子様とか、高齢者の方ですか。
竹村:実際にはそこにつながっているんですが、今後は「働く女性」をターゲットに広げていきたいと思っています。もう1つは法人です。法人の中で今「働き方改革」というのがあるので、普段のモチベーションアップであるとか、日々いきいき生きられるサポートに視点を当てていこうかなと。
働きながら今お子さんを持たれて頑張っていられる方が非常に多く、私自身も子育てしながら乗り切っていましたので、そちらの方が、私自身の経験も皆さんにフィードバックしながらサポートするようなことができるかなと思いまして。
――どういうきっかけでこの色彩心理カウンセラーというものをお知りになったんですか?
竹村:高校を出てすぐに某大手飲料メーカーに入りまして、カルチャーショックを受けて、もう1日で「辞めたい!」って(笑)泣いて帰りました。
そこで父から、100万円貯まったらやめていいという条件をつけられたんです。その当時、6万5,000円の初任給でしたので普通貯まりませんよね。それで頑張って1年、本当に内緒でアルバイトもして100万円を貯めたんです。それを元手に、何を自分の手に持てば将来自立して生きていくことができるんだろうと考えて、いろんなことにチャレンジしたんです。そのときに、アメリカから「ベストカラー診断」のライセンスが入ってきて、それを一番に取ったんです。
――アメリカから入ってきたんですか。
竹村:はい。私は化粧品に過敏で、あまりきつい香料とかが合わなかったんです。それで無香料の化粧品を使っていて、そこの店員さんに「私、ベストカラー診断のライセンスを取ったの」とお話ししたら、「それなら、メイクを習ったらどう?」と言われて、メイクの学校に行って。すると今度は「汚い壁にペンキ塗っても剥げ落ちるでしょう?だから土台が大事なのよ。エステの方に進まない?」と言われて(笑)。顔のエステティシャンの学校に行って。すると今度、「ボディの方もやったら?」と言われて、習う学問が栄養学とか体のことなので、これ何か面白そうと思って。で、そっちを習って。せっかく得た技術だから、ワンルームマンションを借りて、土日だけ会社の社員をターゲットに(笑)。
――勤めていらっしゃる会社の。
竹村:そうすると、きれいになっていく子とあまりきれいにならない人の差が出てきたんですね、1年ぐらいやっていると。「私、彼氏できたんです」とか、「結婚するんです」とか、ハッピーな出来事が起こる人がどんどんきれいになっていくんですね。これが上司の不平不満、文句、家庭不和、嫁姑の何がというような、いつも不満を漏らしていく人というのは、なかなかきれいにならないなあということに気が付いて。
何だ、心の問題なんだと思って、あっさり今度は全部捨てて、心理学に行こうと思って。
――すごい。
竹村:そこで、どこに自分がターゲットを合わせてやろうかといろいろ模索しているときに、単純に、「色で始まったんだから、色の心理ってあるのかな?」と探していたときに、色の講座が商工会であるということで、そこに行って、この心理テストに出会ったんです。色を塗って、あなたはこう、と先生が言い当てていかれたんです。「え、これ知りたい」と思って。「先生、これ教えてください」と言ったら「特許取っているから、買ってちょうだい」と言われて(笑)。それがスタートでした。
――特許を取られている先生は?
竹村:今、いのちの電話の監事をされている大守光子さん(色彩心理研究家・栄養士/臨床心理カウンセラー)。自由画の臨床を始めるようになって、2万人の臨床例から心理テストを生み出し、4カ国で特許を取られたんです。
その後「いいものなのでもっと世に広めたいのに、高いので、もう少し値段を下げて普及することを考えませんか?」ということで、特許から形を変えて、私と先生の連名で、コミュニケーションをケアする「コミュニケア」という名前をつけて養成を始めました。そのときは38万円の価格で、アナリストの養成をスタートしたんです。
今回さらに私がこれを進化させて普及させたいなということで、今まで38万円で養成していたノウハウを、クラウドファンディングの5万円のリターンにさせていただいて、今、15名の方を養成中です。
――色彩心理テストの診断結果を受けて、心のケアをほかの方々と連携してやっていこうというのは?
竹村:そういうこともあります。色で「心の見える化」をした結果を受けて、今こういう状態だったら、スポーツ系のメンタルトレーナーの方なら、こういうトレーニングでさらに強化できるというアドバイスなどが可能ですね、という。私は見つける入り口で、それを例えばヨガの人だったり、スポーツの方だったり、コーチングの方だったり、ケアする道具を持っている方たちが、このノウハウを取り入れることで、さらに入り口と出口ができてつながるんじゃないかなと。
――なるほど。そこの連携が結構大事そうですね。
竹村:ある時、専門学校で教鞭をとる友人から、色彩心理診断を一度クラスでやってもらえないかと言われました。やってみると、意外な結果がでました。表にだしている顔と、表にでない顔がそこにはあったのです。色彩から見えるココロの部分を見るきっかけになったといいます。
――教育現場でまさに役立った実例ですね。
竹村:そうですね。大阪の中学校に行って、学校の子供たちに色を塗ってもらって、校長会でPRしたら、学校に来てくださいと手を挙げる先生がいて。先生が、「あ、やっぱりな」と気付いている子はいいんです。ところが、各クラス歩いて全部校長室で私が「要ケアの子」って分けると、先生が気付いていない、特にこの子優秀で問題ないと思っていた子の心が、こんな状態なの?という驚きがやはり出てくるんですね。先生は診断結果がわかることで学級運営が楽になる。5年間、スクールカウンセラーとして、入学する子どもたちに塗っていただいて、先生と会話しながら、先生をフォローするというようなカウンセリングをしていました。
――そうなんですね。
竹村:知らない部分を受け入れるという自己理解、相手理解につなげていただくということ。例えばストレスがたまっている人がいたとしたら…それが仕事の量なのか、プライベートでちょっと大変なことがあってなのか、そこら辺がわかることで、仕事の配分をちょっと調整したり、みんなが「大丈夫?」とか声をかけやすくなることにもつながるので、いい方向につなげるための自己発見にしてほしいなという思いなんです。
カウンセリングは日本人にとってマイナーなんですよね。カウンセリングに通っているよというと、何か悪いような偏見をちょっと持たれているんですけれども、そうじゃなくて、自分を高めるための、成長するための道具と認知をしてほしいなというのが、今の思いです。
――自分で気付いていないこととか、周りが今まで気づいていなかったこととかを見える化
して、みんなでそれをいい方向に。
竹村:助け合う、協力し合っていくという感覚ですね。
――ありがとうございました。
READYFORメンバーも「色彩心理診断」を体験!
竹村さんの「特注くれよん教材」で、READYFORメンバーも色彩心理診断を体験させていただきました!
制限時間なしで、
・◯の中や背景を、好きな色で順番に塗り、その順番をメモしておきます
・◯と◯を線でつなぎます
次に、別紙に「坂道と私」をテーマに絵を描きます。
これらをもとに、竹村さんがメンバーそれぞれに診断してくださいました。
「会社のカラーが出てる!」「WEB担当?やっぱりなという感じ」など、竹村さんから感想とともに、具体的に色の塗り方や線の描き方による診断もたくさんいただきました。
具体的な診断内容は、この色彩心理診断を受ける前の方にはネタバレになってしまうため、ここでは詳しくお見せできませんが、メンバーからは「当たってる!」「なるほど」「もっと個別に聞きたい」などの声が続出。
メンバー同士がお互いのことをいつもとは違う角度から知るきっかけにもなりました。
色彩心理診断にご興味のある方は、ぜひ竹村さんが今月リニューアルされたホームページからお問い合わせくださいね!
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